伊勢田の家
・構造規模 : 木造平屋
・敷地面積 : 164.59u
・建築面積 : 72.79u
・延床面積 : 72.79u
・所在地 : 宇治市
・施工 : かわな工業
・竣工 : 2016年
・撮影 : 母倉知樹

以前からこの場所で暮らしてこられたご夫婦のための住まいです。当初はリフォームをするつもりで計画を進めていたのですが、ご要望を叶える案を追求していくうちに大掛かりな話になってきたので、いっそイチから建て直した方がいろいろとすっきりするのではないかということになり、方向転換をすることになりました。
住み手からの要望は大変シンプルなもので、「風通しが良くて今の住まいよりも明るく」、「長年築いてきた近所付き合いが引き続き楽しくでき」、「2階にはそのうち上がらなくなるので平屋でコンパクト」な住まいをお望みのようでした。そこで、元からある2台分の駐車スペースと大きく育ったハナミズキが植わる道路側の庭をそのまま残して計画してみると、なんとかぎりぎり平屋で納まる目処が立ち、あらためて計画を進めていくことになりました。
玄関はご近所さんとの「井戸端会議」を想定して面積にゆとりをもたせ、靴やコート類などは衝立の裏に隠していつもすっきりとした状態を保てるようになっています。また、玄関戸が透明のガラス戸になっていることも特徴のひとつで、ご近所さんが気軽に入って来やすい雰囲気をつくり、中からは前庭を眺めながら時間を過ごすことができます。
その一方で、主室ではプライバシーにも配慮し、道路のある南からの自然光は部屋の端から端まで通した高窓から取り込み、大きな窓は北側の中庭に向けて設けています。また、主室だけでなく各室の天井には屋根に合わせた勾配がついており、単なる四角い部屋がないということも平屋ならではのことと言えるでしょう。
中庭の植栽はジューンベリーを中心に、フェイジョアやレモン、ハーブ類など、住み手と一緒に選んだ食べられる植物を中心に構成しています。それに対して道路側の前庭は、元から植わっていたハナミズキとキンモクセイを剪定して樹形を整え、ドウダンツツジやソヨゴなどの低木類やフッキソウ、スギゴケといった下草類を追加して、眺めて楽しむための庭として全体を作り直しています。


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