・構造規模 : 木造2階建て
・敷地面積 : 165.00u
・建築面積 : 81.15u
・延床面積 : 159.19u
・計画地 : 和歌山市

紀州材の特徴を生かしたデザインが求められた「紀州材の家」設計コンペの応募案です。ここではまず紀州材の優れた曲げ強さに着目し、渡りあご工法によって床梁や屋根の登り梁を外へ跳ね出させ、上に行くほど外へ広がる断面構成を考えました。この断面形は紀州材の力強さを表現するとともに、日差しや雨などの自然環境をうまく調整する機能を担っています。また2階に対して1階が小さくなるため、通常よりも外部空間を広くとることが可能になります。
この外部空間を最大限に活用するために、平面形状を敷地の奥行き方向に細長くし、家の東西両面に同じ広さの庭をとる配置計画としています。そして、東西の庭をつなぐ形で、家の中央に大きな土間を設けています。
南庭に固執せず、隣家との間に適度な緩衝帯を設けることにより、住戸単体のみならず街区全体の住環境を良好に保つことが可能となります。
内部空間は動線の回遊性を確保し、できるだけ間仕切り壁をなくした大らかな一室空間としながらも、各部分に対応して外部空間を設えることで、それぞれの場所が心地よいものになっています。
また、大きな吹抜は上下階をつなぎ合わせるだけでなく、キッチンとダイニングに朝日を導く役割も果たしています。  
コスト面ではシンプルな平面形状や、間仕切壁や建具の少ない一室空間、引違いサッシの多用、接地面積を減らすことによる基礎の縮小などで、合理的なコストダウンを図っています。



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